結婚式ではだれを招待するのか迷ってしまうことも多いものです。親族や友人などは比較的招待しやすいですが、仕事関係の人や上司となる、と呼ぶべきなのかどうか、なかなか決められないかもしれません。今回は、結婚式に会社の上司を呼ぶべきなのか呼ばなくてもいいのか、くわしく解説します。
上司を結婚式に呼ぶのはあり？
一般的には、勤務している会社の上司を結婚式に招待しても問題ないとしています。しかし、それほど親しくないものの、結婚する当人の両親はお世話になっているということで、最低限あいさつしておきたいという人もいらっしゃるでしょう。
とはいえ、「上司」といっても、どこまで呼ぶのかを迷うかもしれません。マイナビウェディングの調査によると、どの上司を呼んだかという問いに対し、直属の上司が94.3%と回答していることから、直属の上司を招待すれば間違いないでしょう。
ほかにもこんな上司を招待している
直属の上司以外にも招待するケースもあります。例をあげると、直属の上司のその上の上司や、社長を呼ぶこともあります。それほど規模が大きくない会社では、社長を呼ぶこともあり、「慣例」になっている会社もあるようです。また、前の部署で上司だった人や、お世話になった上司などを招待するケースもあります。
上司を呼ばなくてもOKな条件とは？
あからさまにはいえないけれど、どちらかというと上司は呼びたくないという人もいるでしょう。結婚式に上司を呼ぶことは一般的ではありますが、必ず呼ばなければならないというわけではありません。とはいえ、上司を呼ばなくても構わない結婚式には条件があるため、説明します。
少人数を招待する結婚式
家族、常に交流のある親族、親しい友人などで行う結婚式は少人数で挙げるものです。身内が集まるような少人数の結婚式であれば、職場関係の人や上司は呼ばないということでも問題ありません。
ふたりだけの結婚式
あえてほかの人を呼ばず、結婚する当人だけで結婚式を挙げるためあれば、上司を呼ぶ必要はありません。
逆に呼んだほうがよいケースは？
少人数の結婚式であっても、招待する親しい友人が会社の同僚である場合は注意しなければなりません。規模が大きな会社ならそれほど問題にならないかもしれませんが、小規模の会社なら、上司を呼ばないことでトラブルに発展することがあります。同僚だけでなく会社関係の人を呼ぶのであれば、顔を立てるという意味でも上司を呼んだほうがいいでしょう。
結婚を機に退職するのなら問題ないかもしれませんが、結婚後もその会社で引き続き勤務するなら、上司と気まずくならないように結婚式に招待するのがおすすめです。また、社員の結婚式に上司が招待されるという慣習がある会社であれば、規模が小さな結婚式でも呼んだほうがいいでしょう。もちろん、ふたりだけの結婚式や家族のみの結婚式なら上司を呼ばなくても大丈夫です。
上司を招待するうえで注意すべきポイントとは
上司を招待するためあれば、つぎのポイントに注意しながら進めましょう。
両家の人数バランスは？
結婚式は、新郎新婦両家のバランスも気づかって計画を進めるものです。そのため、結婚式に呼ぶ上司の人数バランスにも注意するようにしてください。また呼ぶ人数のほかにも、会社での立場が同程度の人であることや、役職、年齢などのバランスにも注意しましょう。
招待を伝達するタイミングは？
結婚式に招待する旨を上司に伝達するタイミングは、結婚式の日時・場所が決まったタイミングです。とはいえ、上司にもスケジュールの都合があるため、正式に決まっていないうちに伝えたり、結婚式の直前になって伝えたりしてはいけません。
また、伝達するのは仕事の話ではないため、できる限り勤務中は避け、業務終了後か始業前に、「プライベートな話ですが時間をいただけますか」などといった前置きしたうえで、声をかけましょう。
招待方法は？
正式に招待状を渡す前に、結婚の報告と結婚式への招待を告げることになりますが、同僚や友人にするようなメールや電話での報告はNGです。直接対面し、結婚式の日時と場所、参列をお願いしたいという気持ちを簡潔に伝えてください。招待状ができあがってきたら、こちらも直接手渡して、郵送は避けるようにしましょう。
まとめ
これまで行われてきた一般的な結婚式のように、式に上司を呼ぶのはアリですが、条件によっては招待しないことも可能です。新郎新婦が選んだ結婚式のスタイルによっては、上司を呼ばなくてもかまいませんが、勤務している会社の慣例などがあるのならそれに沿って呼ぶのが無難でしょう。
上司を招待すると決まったら、押さえるべきポイントに注意して結婚の報告と結婚式への招待を行ってください。自分たちのスタイルで結婚式を挙げるとしても、結婚後もお世話になる上司ですから基本的なマナーを守ることが大切です。
